空っぽ

仕事を休んで、家で一日中寝てた。

空っぽだった。ハリボテな自分がずっと心を支配している、そんな感じ。生きているけど死んでいるような虚無感を紛らすために酒を飲んだ。弱いくせに。

私には統合失調症という病名がついている。薬を処方され、毎日飲まなくてはいけない。

嫌になる。できない自分、それを責める人。

みんな嫌いだ。

何度も壊れて治りかけて、また壊れる。最後に壊れたのは27の時。正直もう戻れないと思った。一生病院で過ごすものだと思った。

半年の入院を終え戻ってきたものの、当たり前だけど前のようには行かない。

信頼も地に落ちた。なんで私がとも思った。罪を犯した訳じゃないのに、どうしてこうも責められるのか。

世界が色彩に溢れたあの頃に戻りたい。それが最大の望みであり、叶わない夢である。

夢には終わりがある。私の夢は終わったのか。儚い夢だったな。

薬を飲んで寝ることにする。夢の中では世界は美しくあって欲しい。