花を貰った話
早いもので師走も半ばとなり、この一年を振り返ることも多くなるのではないでしょうか。
朝晩もめっきり寒くなり、私の住むところでは氷点下になることもあります。
そんな師走のある日、仕事が終わりアパートで一服していたところ、普段職場でお世話になっているおじさんから連絡がありました。
「なんだろう?」と思い電話に出ると、どうやらおじさんが私のアパートの近くに来ているから会わないかという内容でした。
そのおじさんは元々庭師の人で、山へ行けば草木や花の事などを教えてくれるなかなか趣味なおじさんです。
門松やしめ縄も自分で作っており、以前頂いたこともあります。
そんなおじさんの楽しみというのが、花屋さんへ遊びに行き、もう商品にならないような花や観葉植物を貰ってくることなんですが、自分の家に持って帰るという事はなく、誰かにあげるのが趣味なのです。
まあここまではいいのですが、ひとつ問題があります。その持って帰る量が尋常ではないのです。
一度花屋さんに遊びに行けば、2トンダンプ一杯に貰ってくるものですから、そりゃ奥さん怒るよと。
私のアパートに遊びにきたのも、もう私も覚悟をしていたんですが、軽トラの荷台一杯に花を積んでおじさんが現れた訳ですよ。
でも断れないし、ちょっと嬉しかったのもあって。
そんな訳で軽トラ一杯の花に囲まれて生活をしています。
2トンじゃなくてよかった。
おしまい
ミスドのポケモン ポケモンのミスド
これはとある日曜日のことであった。私は現在彼女と同棲をしているのであるが、その日はツレが友人と遊びに行くというので、私もどこかへ出掛けようと外出したのである。
これといってあてもない外出である。とりあえず、先日当選発表されたハロウィンジャンボの払い戻し600円をもらいに駅前まで行くことにした。
払い戻し金で久しぶりにミスドでも買って帰ろうと思い、続けて近くのショッピングモールへ。駅前のミスドは何年か前に閉店してしまった。車中心の田舎では仕方のないことだ。
日曜のショッピングモールは混んでいて、人混みに若干嫌気が差したところで目的のミスドに到着した。
ミスドでは現在人気ゲームのポケモンとコラボした商品が販売されている。
話のネタくらいにはなるだろうとポケモン目当てで並んでいると、私の後ろには子供連れの旦那さんが並んだ。
ミスドとポケモン。これ以上、子供が喜ぶ組み合わせはなかなか思い付かない。
子供はポケモンのドーナツに大喜びだ。
「うんうん、いいよねポケモンのドーナツ。」
等とのんきにしていたところ、私がそのポケモンのドーナツまでたどり着いた頃には、ポケモンのドーナツは残り二つとなっていた。
私は、私はそのドーナツをとることができなかった。後ろには子供連れの旦那さんが確実に残りのピカチュウをカウントしている。なにより、子供が、、、子供が楽しみにしている。ピカチュウのドーナツ、かわいいもんな!!!!!
私はいつものお気に入りを二個ずつトレイに入れ、ポケモンではない変な鳥のドーナツを私とツレの分だけ入れて会計にいった。
後ろの子供がピカチュウのドーナツを手にいれたことを確認し、ミスドをあとにした。
帰ってからその事をツレに話したら、半ばあきれた様子で「ポケモンとってこいよ。」と言われた。
パッケージ超かわいい。
おしまい
行けない日
今日は朝起きて、どうにも辛くて仕事に行けなかった。こういう「行けない日」というのがたまにあって、情けなくなる。
こんな日は家にいても居心地がわるく、仕事を休んだことへの罪悪感で余計、気持ちが沈む。
何でこうなんだろうと、答えのでない問いが頭のなかをグルグルとめぐり、やがてそれも面倒になって寝てしまう。
目が覚めるとまだ昼頃で、「あと半日もあるのか」と、今日一日がひどく長く感じる。
もう30半ばの男がこうでは、情けない以外に感情がわかない。
「仕方がない」と諦めればいいものを、変に高い自尊心がこの現実を受け入れられないでいる。
生きるのってこうも辛いものなのだろうか。昔はもっと楽しかった気がする。楽しかった気がするだけで、それも幻だったのか。どちらにせよ、生きるのをもっと楽しめたらいいのに。そんなことを考える午後3時なのであった。
おしまい
気が向いたらカレー曜日
もともと料理は嫌いじゃないから、休みの日はたまに自分で作ったりする。
気が向いたときに有り合わせのもので作ることが多いから、冷蔵庫の中身次第ということが多い。
今日は暑くて食欲もないし…ということで、昼は素麺だった。
昼食を終えて、テレビの前でくつろぐ。今日は宝塚記念だ。
競馬はやらないけど、こういう祭りは何となく見るだけでも気分は上がる。
大荒れの結果を横に、テレビはコマーシャルへ。ジャワカレーのCMだ。
ジャワカレーのCMが始まると「ああ、夏だなあ」という気持ちになる。
実際今日は真夏並みの暑さである。こうなると俄然カレーが食べたくなる。
以前買っておいたジャワカレーのルウもあるし、いっちょやってみるか。
冷蔵庫の中身はなかなか疲弊している。冷凍のひき肉を確認し、玉ねぎも何とかなりそうだ。シメジもある。野菜はジュースで代用して…。
という訳で、早速カレーを作ることにした。
玉ねぎをひとつスライスしてフライパンで炒める。
炒めた玉ねぎは鍋へ投入。続いて冷凍のひき肉を炒めるのだが、解凍するのを忘れてた。ひき肉は解凍するのを忘れずに。
ひき肉と一緒にシメジも炒めるのだが、こちらも解凍していない。どないやねん。
悪戦苦闘の末、何とか形になってきたので、そこへ鶏ガラスープをいれる。
塩コショウで味を整え、さっきの鍋に投入する。
あとは野菜ジュースを適当にいれて、煮立てる。
アクは面倒だからとらない。適当、適当。
鍋が煮立ったら、火をとめる。それからルウを投入する。こうするとダマになりにくいそうな。ふむふむ。
ルウが溶けたら鍋に火をつけ、もう一度煮立てる。
完成!
ご飯もちょうどよく炊けたところだ。
さて、実食!
味はというと、例えるならカフェに出てきそうな感じのカレーになりました。
体にやさしい感じのやつです。
もう少し濃い味のほうが好みなんですが、まあいいや。
おしまい
黄金糖
私の住んでいるところも梅雨に入り、じめじめと蒸し暑い時期になってきた。
大体この時期から、毎年熱中症についての対策が求められる。
熱中症の対策といっても、こまめに水分をとり休憩することくらいしかできない。
そんな休憩の合間に、飴をみんなで分け合うのがこのところ常となっている。
熱中症の予防に塩飴を持っていったり、シュワシュワとけるサイダーの飴を持っていったり。持っていく飴の趣向で何となくその人の趣味みたいなのが分かったりして楽しい。
そんな休憩のお供の飴であるが、この間よくお世話になっているおじさんから黄金糖という飴をもらった。
その時は何となくきれいな飴だなあくらいしか思わなかった。名前の通り黄金色のきれいな飴だ。形も富士山みたいなきれいな形。大きさはちょっと小さくて上品な感じだ。
帰って一段落してから食べてみると、とても懐かしい味がした。なんの味だろうとしばらく舐めながら考えていると、これ綿菓子の味だ!ってなった。
ザラメの香ばしい匂いとか、やさしい甘さとか。懐かしいなあ。
私のなかの綿菓子は、今はもう潰れてなくなってしまったが、隣町のスーパーのゲームセンターで食べる綿菓子がとても印象に残っている。
昔よう連れてってもらったなあ。
そのスーパーは「リブレ」といって、隣町にあった。当時はそこそこ繁盛していて、休みの日にリブレに連れていってもらうのがうれしかったものだ。
大体じいちゃんが運転して、ばあちゃんと姉ちゃんと私で行くことが多かったような気がする。
リブレにはゲームセンターがあって、電車の乗り物やキャラメルがもらえる遊具もあった。今のゲーセンとは大分趣向が違うけど、当時はそれで十分楽しかった。
そんなリブレのゲーセンには、自分で綿菓子が作れる遊具もあったのだ。
お金をいれると機械がヴン…と動き出す。真ん中に穴が開いていて、そこにザラメがザラザラっと入れられる。甘い、香ばしい匂いが立ち込める。白いザラメの糸が機械の中から遠心力で流され出てくる。
機械の横には割り箸が備えてあり、ザラメの糸をすくう。
きれいにできたことなんてないんだけど、その綿菓子が大好きだった。
飴ひとつでこんな懐かしい気分に浸れるとは思ってもみなかったけど、黄金糖かあ。今度買ってみよう。
おしまい
車検
前にどこかで読んだ記事にこんなことが書いてあった。
「男は女を好きだが、それ以上に車を愛している。」
これ。これですよ。
面倒なのでこの際ジェンダーについては置いといて、男は車を愛しているんですよ。
かくいう私もそんな愚かな男の一人なんですが、今年は愛車の車検がありまして。
もう19年前の車だからいろいろと覚悟はしていたんですが、やはりというべきか。出来上がった明細を見ると「高えよ…。」というのが正直なところでした。
しかしながら整備を終えて元気に走り回る姿を想像すると、カードをスッと出してしまうのが愚かというかなんというか。
「10回払いでお願いします。」
車検でローン組むなんてカッコ悪いですが、背に腹は代えられません。私にも生活がありますからね。
そんなこんなで車検も無事終わり、また元気に走り回る愛車に乗っていると「今度はタイヤおごってやろうかな。」等と考えるのも馬鹿な男なんですよね。
おしまい。
イチゴ日記
とれました🍓
今年は粒が大きく、数も多いです。
さっそく食べてみましたが、自分で育てたイチゴはうまいです。
味が濃いというか、酸味も甘味もしっかりしています。
実がとれたら、今度は来年の苗を作る作業です。
ではまた